2021年 3・8国際女性デー神奈川県集会がおこなった「よびかけ」は以下のとおりです。
わたしたちは、生まれたときから「女の子なのだから」という言葉に閉じ込められてきました。
それは成長するにつれ、「女性らしく」「女のくせに」「母親なんだから」と言葉を変えて、呪いのようにわたしたちをずっと縛りつけています。
学校に入れば制服はスカート。就活のリクルートスーツは暗黙の了解のようにスカートとパンプスを身に着けます。働けば化粧をすることもヒールのあるパンプスを履くことも“社会人の常識”と言われ、あげくM字型就労で買い叩かれます。
「女性はいくらでも嘘をつける」という国会議員。女性はわきまえるべきとの趣旨の発言をする元首相。
あげればきりがないほどの性差別が政治家の世界だけでなく、わたしたちの日常に蔓延しています。
制定されぬままの不同意性交罪。
選択的夫婦別姓もいまだ実現していません。
コロナ禍が炙り出した女性の窮状は、かねてから新自由主義がわたしたちに押し付けてきたものです。
仕事や行き場を失い、自殺者が急増しました。
特別定額給付金の「受給権者」は「世帯主」に限定され、10万円を受け取れない沢山の「世帯員」は女性でした。
望まない妊娠も増えました。
新自由主義は経済-社会の全般で「人間による人間の搾取」という資本主義の本質を剥き出しにしています。
わたしたち女性は、いつまでこの社会に自由を奪われ続けるのでしょうか。
3月8日は、処遇改善と参政権を求めた女性たちによって、ニューヨークで大規模なデモとストライキが闘われた1904年の「その日」です。
3月8日は、女性たちが社会主義者クラーラ・ツェトキーンの呼びかけに応えて、平和と自由と平等と権利のために連帯して立ち上がった1910年の「その日」です。
そして、3月8日は、ジェンダー平等を求めて世界の仲間と手をつなぐ国際デーの創始となった女性の統一行動日です。
私たちの行動で、女性の搾取、抑圧を打ち破ろうではありませんか。
私たちの手で、3月8日を反戦と反資本主義の日に。
誰もが人間らしく生きられるジェンダー平等の社会へ、私たちの力で歴史に拍車をかけていきましょう。
3・8国際女性デー神奈川県集会