朝鮮学校補助金の再開を求めて「月曜行動」 差別する首長に加担し続けるな

 真冬並みに冷え込んだ昨年12月5日。冷たい雨の降る神奈川県庁舎前に、年内最後となる「月曜行動」に取り組む神奈川朝鮮中高級学校の生徒たちの姿がありました。

「現状を見過ごしている職員一人ひとりに問いたい。在日朝鮮人という存在がなぜここに居るのか、なぜ訴えているのか、どう感じていますか」

 2016年から打ち切られている朝鮮学校への自治体補助金の再開を求めて毎月取り組まれている行動です。この日は、生徒のオモニ(母親)たちもマイクをリレーしました。保護者であり教員でもあるというオモニの一人は「行政に携わる者として、理念と信念に従った誠の正義と言えますか?」と、庁舎内の職員らに問いかけました。続けて「子どもたちには何の罪もありません。むしろ、あなたたちがマイノリティをつくり上げているのです」と、悪質な差別を扇動する自治体職員の仕事のあり方を批判しました。

 日本人支援者の一人は、朝鮮を侵略した歴史を学ぶのならば、今ここに立つ朝鮮人の気持ちを察してしかるべきだと静かに語りました。「知事の決定だから、県議会の決定だからということではなく、朝鮮の人々がなぜここに立っているのか、職場で考え、議論してください。それをしない職員のあなたも、民族差別に加担しているのです」