2023春闘団交 民間労働者との共同で勝利めざす

 3月9日の団体交渉で、総務局長より「2023年国民春闘要求書」への回答が示されました。具体的な内容が示されず不満な内容ではあるものの、組合としては、現時点の回答として持ち帰ることとしました。当局側は、今後、話し合ってまいりたいとの態度を示しています。

 1月の消費物価指数は前年同月比で4・2%上昇となり、第2次石油危機の影響を受けた1981年以来、41年ぶりの上昇率となっています。実質賃金のマイナス傾向に歯止めはかからず、厚労省の「毎月勤労統計調査」の速報値によれば、物価の変動分を反映した今年1月の実質賃金は昨年1月に比べて4・1%減少しています。記録的な物価高騰が労働者のくらしを直撃するもとで、春闘期の賃上げが焦眉の課題となっています。

 組合は、2月21日の団体交渉で、「2023年国民春闘要求書」を提出し、石井数男賃金部長より、実質賃金低下に歯止めをかける給料表改定を求め、水野博中央執行委員長が、切実な要求として、今後十分な検討をいただき、協議を進め解決を図っていただきたいと申し入れました。

 折衝を断続したのちに、組合は3月9日、全労連・国民春闘共闘の集中回答日(3月8日)に足並みを揃えて、団体交渉で当局の回答を迫りました。総務局長より、「内容を検討してまいりましたが、現段階で具体的にお答えすることは困難です。今後、国や他都市の動向、あるいは私ども公務員を取り巻く厳しい情勢等、諸般の事情を勘案しながら、組合の皆様と話し合ってまいりたいと考えております」との態度が示されました。

 具体的な内容に欠けるものの、継続して話し合う姿勢が示されていることから、組合としては現時点の回答として持ち帰ることとしました。

前回の給与改定は昨年4月の民間給与との比較によるもので、現在の記録的な物価高に全く対応していない。人事院・人事委員会はただちに「緊急勧告」を行うべきだ(写真=桜木町駅、3月9日)

 同日夕刻、組合員参加で民間の仲間との宣伝行動により、ストライキ含む全国統一行動に合流して、国民春闘勝利をめざすたたかいを強める決意を固めました。

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